香港文化・ビジネス

仲間と仕事することの意味

今朝起きて何気なくフェイスブックを見たら、X年前の今日の写真がガーンと出てきた。それは当時の仲間と囲んだ最後のランチ。2012年12月11日、それは以前働いていた会社の私の最終出勤日。誰が言い出してくれたのか、社長とマネジャー以外のスタッフだけで韓国料理を食べた。

この写真を見るたびに、仲間っていいなぁと思う。そして仲間を作る大変さも、今なら語れる。そんなに簡単にはいかない。

今の会社に移った時、私は香港オフィスの社員第一号だった。何をするにもたった一人。オフィスを借りて内装業者を探して。オフィス内装が完成したらスタッフを雇いシステムとパソコンを入れたっけ。ゼロからのスタートだからお客様回りも一人、契約書に目を通すのも一人。今から思い返してみて、あの時は気持ちが張っていたから、できたのだと思う。

その後様々な雇用形態でスタッフを増やしたが、最初の一年は定着率が極端に悪く、毎朝オフィスの鍵を開けてくれる人の心配をしていた。そして二年目になり、ようやく新しいスタッフを迎え、彼らが定着してくれて、それで仲間意識が芽生えたように思う。

今から思えば、仲間になるというより、仲間にする、相手を仲間だと認めるかどうかだと思う。

そして仲間と仕事をすると、時間を忘れていつまでも没頭できる。その時々の事情もあるだろうが、それでも頑張れる、仲間となら。

そんなことを思いながら今朝、出社した。

私は今、新しいスタッフを仲間として意識できていない、仲間として頼りにしていないから、だから毎日イライラしているのかもしれないと改めて思い直した。変わるべき人物は彼らではなく、私自信なのだ。その方がよっぽど早いし現実的だと思いながらスタッフ一人一人の顔を見ながらゆっくり席についた。さ、今日も働くぞ!と思いながら。