香港文化・ビジネス

台風時のアレンジ~さすが香港、転んでもただでは起きない

香港では常に2つの展示会場で展示会が行われています。その中でも毎年夏にはブックフェア、アニメーションフェア、フードエキスポなどの大型展示会があります。

夏と言えば台風。ある時台風シグナル8が発令されブックフェアが朝~午後3時20分までクローズになるという事態が発生しました。シグナル8とは日本でいうところの警報になり、発令したら安全なところに避難するように指示されています。(シグナル8の詳細はここから  https://startuphk.jp/typhoon-hongkong/

ただ今回すごいと思ったのは、警報が発令された翌日と翌々日の展示会閉店時間を繰り下げたとうい点です。最も人が集まりやすい日曜日にシグナル8で閉めざるを得なかった5時間20分の商売を取り戻すため急きょ決定したのでしょうが、働く人々やセキュリティの面を考えた場合日本ではなかなか即日に決定しずらいことをが、ここ香港では短時間で決定している。さすがだと感心せずにはいられません。

この知らせは日曜日にシグナル8がシグナル3(注意報)に変わった後に出てきました。おそらく展示会へ参加している各企業(外国からも、もちろん日本からも多数の企業が来ています)からの熱烈な要望により実現したものではないかと察します。

私がこの状況を見て考えたのは、このイベントで就労しているアルバイトや撤収の為に雇われている人たちのことです。予め決められた就労時間の突然の変更を告げられた場合、対応が可能であったのか、もし対応できなった場合は別の方の手配ができたのだろうか等。もちろんもっと別の面でも、この展示会に係っていた皆さん全員が何かしらの影響を受けたことは確実です。

今回の対応を見て、以前発売された書籍「転がる香港に苔は生えない」のことを思い出しました。今回の件はまさにその通りで、香港のフレキシビリティが現れた一件だと強く感じました。我々日本人も見習うべきところがあると感じました。