香港文化・ビジネス

富士登山終了!(完結編)

7月の最終週に予定通り富士登山をしてまいりました。台風が近くまできていたため雨が心配されましたが、結果的にはカンカン照りではない空の下を歩くことができ、しかも非常に美しいご来光を見ることができ、返ってラッキーでした。

結果は27名中4名が途中棄権、23名が登頂。一泊二日で合計13時間半の行程でした。ガイドさんが英語ペラペラの方でしたので、ほとんど英語で指示を出してくれたことから私は自分の体力に集中することができ有難いことでした。

反省点:

  1. 全員の体力を把握していなかった。

今回3グループが参加したが、その中の一番大きなグループの中にメンバーの親戚が参加。香港での山歩きで一度も参加したことが無い人の体力などがわからず、途中足がつったり痙攣することが頻発。このままこの人のペースに合わせていると暗くなっても宿泊の山小屋に着かないと判断し、七合目で棄権してもらうことに。本人曰く、山登りの経験はほとんどなく、面白そうだから参加したとのこと。

  • 不測の事態に備えた説明の不足。

上記のように途中で別の山小屋に宿泊する場合は当然別料金が発生し、しかも当日キャンセルになるため予定の山小屋のお金は返金無しということを、事前にしっかり伝えていなかった。(ちなみに山小屋費用は一泊二食付きで7800円。支払いは現金のみ。)

  • 山頂到着後から下山の行動について、皆が何をしたいのかの把握が曖昧。

山頂に到着しご来光を見るのが目的ではあるが、その間の待ち時間をどう使いたいか、どんなオプションがあるか、皆は何をしたいのかなどについての話ができておらず若干混乱状態になってしまった。

八合目の夕食時にはガイドさんに別料金を払いまわってもらうお鉢巡り(山頂から更に一時間半ほどのコース)にほぼ全員が参加と答えたが、登頂後はほぼ全員が不参加に。

寒すぎて、疲れすぎてこれ以上歩きたくない人もいれば、面倒になったという人もいたりその理由は様々だったが、このフレキシブルな香港スタイルにガイドさんは慣れていなかったため、非常に戸惑うことに。

最終的には3つのグループに分かれて下山。寒さに耐えきれないグループは下山しながらご来光を見ることに。写真を撮りたいグループは寒さに震えながら写真を撮りまくったり神社へ行ったり。その他、4名だけがお鉢巡りへ。ガイドさんは一人しかいないため、自然と彼らに付き添ってお鉢巡りへ行くことになった。

結果的に下山時の危険性は高くないと判断したが、やはり日本語がわからない皆にとってはどうであったか不安が残る点もあり。しかし結果としては85%が山頂に到達することができ、上々の出来栄えと言えます。

ただ高山病については、ほぼ全員が薬などの予防措置をしていたにも関わらず体調不良になる者が続出。そういう私もその一人で、吐き気と頭痛に悩まされました。夕方に到着した山小屋で3時間の仮眠後、夜23時半に起きて24時すぎから山頂を目指した時は、本当に調子が悪く最初の一時間は気力だけで歩き続けていました。寒さで体力は奪われるし、頭はまだ痛いしで良いことないなぁと思いましたが、ご来光の美しさはそれはそれは格別で、今までのすべての苦しみが帳消しになるほどでした。

一つ残念だったのは富士山頂の神社をお参りする時間がなかったこと。次回はその時間も取れるよう、用意周到に計画を立てて別ルートで臨みたいと、今から意気込んでおります。今回歩いた吉田ルートはたくさんの人がユーチューブにあげていたので、登山前の数か月はほぼ毎日それらを見て、コースや景色を頭にたたきこんでいったのも良かったと思います。