毎年旧正月前後に開催される香港マラソン。なんと1997年中国返還の年から続いているとのこと。最近の運動ブームに乗って参加者はうなぎのぼり。現在ではくじ引きで参加者を決めるほどの人気マラソンとなった。
主催はスタンダードチャーター銀行。
地下鉄が早朝から特別運行するほどの香港人の年間行事の一つとなった。10キロ、ハーフ、フルマラソンの三種類に分かれ、身障者マラソンもある。7万人以上が走り、通を止めバスの経路を変えても、その経済効果も素晴らしいと感じる。
私はここ10年ほど毎年応援団として参加している。参加のきっかけは当銀行に勤める義姐からの誘い。当時は走る人も応援団も不足で人気もなかったため、行員には「進んで走るよう」参加を促されていたそうため。
ちなみに誘い文句は「コンペンセーション・リーブ」。応援団をした行員は半日の代休が与えられ、応援終了後にはホテルでの朝食ビュッフェ券をもらうことができた。これは過去形。ここ数年はビュッフェはなくなった。
最近はロゴ入りのTシャツやウインドブレーカーも充実。昨年からNikeの協賛に変わり、私も昨年いただいたものは今でも使っている。クオリティも高く、まだまだ使えそう。この銀行で働く社員全員、どの職位の人にも同じ機会が与えられているのは、とても素晴らしいベネフィットだと思う。
その他、離島にある保養施設では、車付きで無料貸し出しをしてくれる。ただしこちらもピークシーズンはくじ引きになるそうだが。
私たち香港にある日系企業はここまで充実した福利厚生を社員に提供するのは難しいかもしれないが、社員旅行を実行している話もちらほらある。私自身も前の会社では軽井沢・東京・台北・タイへの社員旅行を経験。チームの絆も深まるし、上司や社長の素顔も垣間見れるよい機会。利益を還元してもらえてるという気持ちにもなった。ここでもそういう事ができるといいなあと思いながら、まだ実現できていない。まだまだ、だ。