先週の発表によると、香港における2020年9~11月の失業率が6.3%と、その前より0.1%下がったのみにとどまったことが伝えられた。これは新型コロナウイルス患者が落ち着いた時期と重なっていることもあり、レストラン内での飲食が夜も解禁され且つ飲1テーブル内で飲食できる人数が増えたこと等も影響していると思われる。
各レストランのオーナーからのヒアリングでも、前年比で2割減まで戻ってきたという回答をしたところも多々見受けられた。もっとも昨年のこの時期はデモがほぼ毎日のように繰り返され地下鉄などの交通機関にも大きな影響が出ていたので、「本来であれば一昨年(2018年)と比べるべきだと本社から言われている」という話を耳にする機会も多かった。
一方本場広東料理等の中華は引き続き苦戦中だ。元々が大人数で囲む設定でのメニューが主流で、一品ずつも大皿料理なため、1テーブル6名まで可の時は戻ってきたようだが、1テーブル4名或いは2名までとなると食事の選択肢から外れてしまうという話もよく聞く。その反対に日本食は選ばれることが多いようだ。元々の設定が2~4名のテーブル席も多く、一皿のボリュームもそのくらいを想定してあるため食べやすいのだろう。
イギリスでは変異版コロナが見つかったそうで、本日のニュースではヨーロッパの各国がイギリス便飛行機の乗り入れを中止するような措置をするらしい。まだまだ猛威を振るうコロナ、これらの要素に伴い失業率が今後も上がる可能性を香港政庁も否定していない。 我々もまだまだ気を許さないようにしたいものだ。