あるお客様とランチをした後、帰り際に言われた言葉です。さっきまで穏やかな感じで話をしていたので本当に驚きました。そして理由を伺うと、いままでお願いした人材会社を通じて入った方が早々に退職してしまわれ、その際のやり取りで(おそらく)人材会社とのコミュニケーションで行き違いがあったようで、不愉快な思いをしたにも関わらず、コミッションはフルで支払うことになり、また同様のことが他の人材会社でも再発されたことから、不信に陥っていたと言われました。
この話を伺いながら、私が「お客さん」側にいた時のことを考えていました。この仕事をする前は日系玩具会社のオフィス統括でしたので、採用も担当しておりました。2004年頃の話です。その際採用したスタッフに2カ月で辞めてしまわれ、人材会社の担当者に電話して怒ったことがありました。できる社員だったので今から考えると単純に寂しかったんだと思います。当時の人材会社の担当者は、平謝りで近所まで来て下さり半額を返金すると共に昼食まで御馳走になったと記憶しています。
もう一名は入社6カ月後に辞表を提出され、またもや紹介してくれた人材会社経由で理由を聞いてもらったことがありました。すでに3か月間の保証期間は終了していたにも関わらず、今から考えるとなぜ直接離職理由を聞けなかったのかと思います。恐らく自分自身スタッフを採用する、管理することに対しての責任感や覚悟が足りず、自分から辞めていくスタッフとしっかり向き合えなかったからだと思います。
今この仕事をしていてそれらの教訓を生かすようにしています。定期的にフォローするように心がけており、ひっかかることがあったらなるべくお客様にもお伝えするようにしています。そしてケースバイケースですが、お客様とそのスタッフの方とで直接お話しいただき解決できないかをご提案することもあります。
例えば使用期間内で問題が発生した場合は、使用期間の延長について案内したこともありますし、その逆で人材として素晴らしいので使用期間を短くしたいというケースに立ち会ったこともあります。
前出のお客様にご紹介した方は当時は使用期間中でした。パソコンが使いこなせるかも大事なことですが、この会社で自分の「位置」を築くにはどうしたら良いかを考えながら仕事に臨んでいただけるようこちらからもしっかりフォローさせていただきたいと思いながらお話したことをよく覚えています。
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