香港新型コロナウイルス基金

香港政府新型コロナウイルス基金、オンラインIT関連項目「遙距營商計劃」(D-Biz)について(その1)

4月19日付け創新及科技局局長のブログから、コロナウイルス基金の「遙距營商計劃」D-Bizについて現段階で分かっていることをここでシェアしたいと思います。期間は6か月間、合計5億香港ドルの予算があると発表されています。特急でアプルーブされ、企業が主にオンラインやIT面での技術を利用する上で補助金を出します。現在新型コロナウイルスによりテレワークを余儀なくされている企業にも活用していただけるということです。

例1)小売業では買い物に出る人が少なく商売の状況が悪いことから、この計画を利用してテイクアウトを増やすためのウエブサイトを作り電子決済システムを導入する。

例2)教育センター(補習校)の場合、オンライン授業を開設するためインターネットを引いたり、早い速度のものに切り替える。

その他、オンラインストアの開設、インターネット上でのマーケティング展開、安全性の強化、或いはテレワークのためのドキュメント管理のシステム構築、テレワーク社員のマネジメント、オンライン上でのミーティングなどに係る(その商品やシステム)の購入とトレーニングに係る経費を政府が全額負担するものです。

一つの項目につき上限10万香港ドルとなり、一社につき最高30万香港ドルが補助されます。但し、上場会社、法的機関と政府機関等は対象になりません。

5月から申請を受け付け、書類が揃ってからの申請期間は10日間を予定しているそうです。約3000社がこの恩恵を受け、ITなどに係る企業(サプライヤー)がこれにより仕事が増えることを期待していると書かれています。

最後に補足事項ですが、補助金を受けるにはその項目ごとに別々のサプライヤーに依頼をしなければなりません。例えば、1) テレワークのために従業員用にパソコンを購入 2) 光ケーブルを整備 3) テレワークのスタッフ管理のためシステム導入の3項目を選んだ場合、3社のサプライヤーへの発注が必要となるそうです。具体的な申請等にまつわる詳細は来週には発表されるだろうとのことですので、わかり次第追加でご紹介する予定でおります。