香港人材紹介

語学力を問われない求人案件について(香港)

主に日本語のみで業務ができる求人案件が香港にはあるのかという質問をいただきましたので今日はこの課題について皆さんとシェアさせていただきたいと思います。

語学力が非常に評価される場所・香港

ここ香港での公用語は広東語と英語になり、ここの人々は幼少時から英才教育を受けている人が多いため、中国の普通話(北京語)を含めると3か国語話せるのが今やごく一般的な状況となりました。それに加えて他の言語も話せる人がたくさんいますから、普通レベルの語学力だけで勝負するのは難しいと言えます。普通と申し上げたのはコミュニケーションレベル程度という意味です。突出してかなり流暢、母国語並みに何か国語も話せるということになれば、それは違ってきます。用途が広いと言えるでしょう。

母国語以外の語学力

では、例えば日本語を母国語とする場合はどうでしょうか。母国語以外に少なくとも1か国語が求められるのが主流です。それは往々にして英語。中国とのビジネスが多ければ普通話。香港内で使用するなら広東語と、求められるスキルは様々です。できれば英語と広東語、英語と普通話のような組み合わせでできると尚よしということになるでしょう。メールは英語で、口語は広東語か普通話でというパターンが非常に多いのもここ香港での特徴です。更には地元の人が多い会社に入った場合、少しでも広東語ができると話が分かり職場が楽しくなるというメリットも大いにあるでしょう。生活面でも同じことが言えます。

日本語のみで業務できる募集案件とは?

私の経験として過去にリクアイメントは「日本語のみ」の募集をお手伝いしたことがありました。それは日本在住の日本人に向けたカスタマーサービスのお仕事です。日本にいる日本人顧客に対して、いかにも日本国内にいるかのようなカスタマーサービス担当として業務対応する案件です。オーダーを受ける以外に、オンラインの使用方法についての問い合わせやクレームハンドリングなどが業務内容でした。更にここでのポイントはこの企業自体が日系企業であることも大切です。日系企業であればレポートは日本語で作成されることがほとんどですから、特に英語力は問われないという場合が多いです。ただし案件数としては決して多くないのが現状です。

私が過去に取り扱った企業様は次のようなケースでした。日系で香港進出約5年。スタッフは日本人7名、香港人の日本語スピーカー1名。オンラインで商品を販売しておられる会社で、日本在住の日本人と日系企業向けのカスタマーサービスを募集。レポートも全て日本語対応となり、社内も100%日本語なので、逆に日本語勉強中のような方がくると馴染めないだろうと言われました。しかしここでの注意点はビザサポートが難しいということ。7名の日本人のうち駐在員1名を除いてすべて就労可能なビザをお持ちの方々。地元スタッフの雇用が少ないこの会社では、1名のビザを確保するのが精いっぱいだろうとのこと。大いにうなづけます。

私がお話を伺った中には、ビザの申請中も働いてくれと言われたり、当初の要件にはなかった中国出張を頻繁に入れられるケースなどがありました。ビザの申請中に就労するのは違法ですし、旅行保険無しで中国主張に行くのは無謀と言えます。ビザ欲しさに何でもやりますというのは労使関係がねじれてしまうことが往々にして発生しますので、ご注意ください。妥協ではなく譲歩、常にこう考えて香港での良い転職を成功させていただけることを祈っています!

このブログでは香港内での転職にターゲットしています。転職情報や履歴書作成の仕方、広東語や日本語を使用した模擬面接なども用意していますので、お気軽にご連絡ください。